私たちは役割分担をする中で、サロンにとって最も重要なカウンセリングと施術について話し合った。
お客様に施術を提供するうえで、何が重要なのか。
私たちが考えたのは、次の2つだった。
- 安全で安心できる施術を提供すること
- お客様が毛や肌の悩みを解消し、心身ともにより良い方向へ進めること
もう少し具体的にすると、
- 施術によるトラブルを起こさない
- カウンセリングでお客様の悩みを丁寧に聞く
- その悩みに寄り添い、正しく理解する
- 悩みに応じた説明と施術を行う
ということである。
お客様の悩みを解消するために、その人に合った方法を考えて対応する。
それが、私たちの最優先事項だった。
だからこそ、脱毛に関する正しい知識と理解が必要だった。
妻自身が自信を持って施術するため、そして、お客様にも安心して利用してもらうために、脱毛に特化した資格を取得することにした。
資格を取得しようと考えた理由
医療脱毛を除く美容脱毛の施術には、資格や免許が必須ではない。
しかし、お客様には来店するまで、その施術者が脱毛理論について正しい知識や技術を持っているのかが分からない。
一言で美容脱毛といっても、お客様の肌質や毛質に合わせて光の強さを調整する必要がある。
勉強や経験を重ねるほど、施術には繊細な判断が必要であり、奥が深いことが分かった。
だからこそ、来店前のお客様にも安心して当店を選んでもらえるように、専門的な知識を持つ有資格者が施術することを目に見える形で示したいと考えた。
資格を取得しただけで、すべてが保証されるわけではない。
それでも、脱毛に関する専門知識と安全管理の技術を身につけ、それをお客様に示せることは、ほかの店舗との差別化にもなると考えた。
妻が資格を取得する目的は、
脱毛に関する専門知識と、安全に施術するための技術を持っていることを、店舗のオープンまでに可視化すること
だった。
2級認定脱毛士を選んだ理由
美容脱毛に関する資格はいくつかある。
私たちは当時、交通の便が良くない地方に住んでいた。
育児もあり、長期間家を空けることが難しかったため、遠方での講習や受験は現実的ではなかった。
また、店舗のオープンまでに資格を取得したいと考えていたため、自分のペースで勉強できることも条件だった。
そこで選んだのが、日本脱毛安全普及協会が実施する、
2級認定脱毛士(標準実務レベル)
という資格だった。
この資格は実務経験が6か月以上あれば、下位資格である「3級脱毛士(入門レベル)」を取得していなくても受験できた。
協会からテキストを購入して自分で勉強でき、試験もオンラインで受けられる。
妻が置かれていた状況にも合っていたため、この資格を受験することにした。
ここからは、資格取得までの流れを紹介する。
申し込み
まず、日本脱毛安全普及協会のホームページから検定に申し込んだ。
試験はWeb形式で、自宅やサロンから受験できるものだった。
申し込みの際に検定料を支払い、試験対策用のテキストも購入した。
受験方法には、検定対策講座を受講してから試験を受ける方法と、テキストを使って自分で勉強してから受験する方法があった。
妻は、テキストを使って自分で勉強する方法を選んだ。
テキストで勉強
届いたテキストを使い、脱毛に関する知識を一から確認していった。
普段のサロンワークでは、どうしても施術そのものが中心になる。
しかし、改めて勉強してみると、普段何気なく行っていたことにも、きちんとした理由があることが分かった。
テキストには、脱毛の仕組みだけでなく、毛や皮膚に関する知識、安全に施術するための考え方など、普段の仕事に直結する内容が書かれていた。
妻は、資格を取ることだけを目的にするのではなく、学んだ内容をお客様への説明や日々のサロンワークに生かすことを意識して勉強した。
いよいよ試験
そして、試験当日を迎えた。
2級認定脱毛士の試験はWeb上で行われる筆記試験で、試験時間は90分、合格基準は正答率80%だった。
自宅で受験できるとはいえ、試験となれば緊張する。
妻は、これまで勉強してきたことを思い出しながら、一問ずつ問題を解いていった。
普段のサロンワークで感覚的に理解していたことも、問題として出されると、本当に理解できているかが試される。
試験を終えたあとは、無事に終わったことへの安堵と、結果が気になる気持ちの両方があった。
合格発表
試験から約1か月後、メールで結果が届いた。
結果は、
合格。
私たちは、まずほっとした。
資格を取得できたことは、もちろんうれしかった。
それ以上に、これまで妻が実務の中で身につけてきたことを改めて勉強し、知識として整理できたことに意味があったと思う。
ディプロマの申請
日本脱毛安全普及協会では、合格後に会員制度へ申し込むことで、資格のディプロマ(認定証)を取得できた。
そこで、必要事項を入力し、ディプロマの発行を申請した。
しばらくして届いたのが、2級認定脱毛士のディプロマだった。
形としては、一枚の認定証である。
しかし、それによって、妻が脱毛について学び、専門知識を身につけたことをお客様にも目に見える形で伝えられるようになった。
資格を取得したことが、ゴールではない。
これからも知識と技術を磨き、お客様に安心して施術を受けてもらえるサロンを作っていく。
そのための一つの土台ができた。
